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ラブアンキャプティブ セミナーレポート

公開日: : キャプティブの仕組み, セミナー

先日ラブアンIBFC(国際ビジネス金融センター)が主催するキャプティブセミナーに参加しましたので、そのレポートをシェアしたいと思います。

 

ラブアンIBFCはキャプティブをはじめビジネスの誘致に積極的です。今回のセミナーはウェブセミナーで内容は3部構成。初めに日本企業と海外キャプティブとの親和性について国際税務の観点から論じ、次にキャプティブに関しての全体像とラブアンでのキャプティブ組成に関するインフラ面の情報提供、そしてラブアンIBFCのCEOからラブアンIBFCのプレゼンテーションが行われました。

 

今回は国際ビジネス金融センターとしてのラブアンとキャプティブに関する最新情報をシェアします。

 

ラブアンはマレーシア連邦政府による直轄領土です。東マレーシアのサバ州の沖合に浮かぶ島でアジアの中心部に位置しており、首都クアラルンプールとボルネオ島にある東マレーシア最大都市コタキナバルからのアクセスが容易です。ラブアンの人口は約10万人で、主な産業は免税のメリットを活かした小売・貿易や観光がありますが、やはりマレーシアが戦略的にプロモーションをするラブアン国際ビジネス金融センター(ラブアンIBFC)の役割が大きいです。

 

ラブアンIBFCは、マレーシアがアジアの貿易、金融、リスクファイナンス、アセット等の仲介をするために1990年に設立した国際ビジネス金融センターです。ラブアンでのビジネスは通常英語で行われます。

 

ラブアンは自らを「ミッドショア」と称し、オフショアでもオンショアでもないユニークな立ち位置をアピールしています。基本的に租税効率の高い法律の枠組みによる貿易や投資の促進と、監査当局による規制との適正なバランスを取り、実際にビジネスを検討するマレーシア国外からの資本が参入しやすくしています。

 

また、マネーロンダリング対策やテロ資金供与対策の規制要件を整備するのはもちろん、規制・監督において国際基準に準拠することで、欧州連合ではマレーシア(ラブアンを含む)は「ホワイト国」の対象とされ、OECDではラブアン政権は「無害」と分類されています。

 

過去に「パナマ文書」で問題となった明らかな租税回避行為が結果として促されてしまうような枠組みとは異なり、ラブアンは国際ビジネスを推進しやすい柔軟性や租税効率と、国際基準に準拠した規制の枠組みを兼ね備えたエリアであると言えます。

 

ラブアンにおけるキャプティブを含む保険業界の現状は、次のようになっています(2019年現在)。

キャプティブ 52社

再保険会社 64社

保険ブローカー 80社

キャプティブマネージャー 23社

さらに足元では、2020年上半期で7社の新しいキャプティブが設立され、2019年の設立ペースを上回っています。また、日本企業によるキャプティブの設立も目立ってきています。

 

次は、ラブアンにおけるキャプティブのインフラについて、シェアします。

 

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    • 事業保険アドバイザー:渡辺隆史
      <経歴>
      野村證券で4年、国内損害保険会社で10年勤務。 その後2020年5月から弊社事業保険アドバイザーとして勤務。

      <趣味>
      読書、映画鑑賞、ジョギング

      <出身地>
      東京都江東区

      <自己紹介>
      国内の金融機関を経て、海外の再保険(キャプティブ)知り、この職に就きました。世界最大の自然災害リスクを抱える日本の企業に事業リスク対策保険(損害保険、傷害保険、地震保険、災害保険、賠償責任保険など)を海外のキャプティブを使うことで加入することをアドバイスしています。生保マン、税理士、経営&財務コンサルタントの提携パートナー募集中。

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