アジアの金融センターとしてのラブアンとキャプティブ
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キャプティブの仕組み
キャプティブの設立を検討する際に身近な設立地として注目を集めているのが、マレーシア領ラブアンです。ラブアンは国際金融センターとして誕生してから今年で30年が経ち、これまで多くの金融機関が進出してきました。日本の複数の有名企業もラブアンでキャプティブを設立しており、キャプティブを設立するためのインフラもよく整っています。
また、マレーシア政府もラブアンに企業を誘致するために、とても積極的にプロモーションをしており、注目度が高まります。
ラブアンでは現在、210を超える保険会社・再保険会社・保険ブローカーが存在し、キャプティブも様々な設立形態を選択できるため、わが国でキャプティブ導入を検討している企業にとっては有力な設立地であると言えます。
ラブアンの法制度はOECDによる様々な規制やガイドラインに対応しており、また、法制度によって、ラブアンで設立する法人の実体性基準を詳細に規定することにより、昨今クロスボーダー企業が直面する国際税務の問題にも対応しようとしています。
新型コロナウィルスの世界的蔓延によりリスク管理の在り方も変化し、以前にもましてよりリスク管理の必要性が高まりました。企業は自社リスクを今まで以上に効率的、効果的に軽減する必要があり、キャプティブはそのような課題に対する一つの解決手段として、さらなる注目を集めています。
例えば昨今の感染症をトリガーとしたリスクへの備え、極めて高額な賠償責任に対する備え、地震による財物損壊や利益補償等、キャプティブ活用することでリスクへの備えの幅が広がることが期待できます。
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